両親が法律、刑事系の仕事だったこともあり、教育熱心で英才教育の日々が続き、物心つくころには自分が自分らしく過ごすことができず、非行に走ってしまう時期があったが、16歳の時にたまたま出会った1人の男性によって人生が180度変わる。

その彼は少林寺拳法をし、精神的にも体力的にも強く、ずっと私を守ってくれている存在であった。

そんな彼の姿に惹かれ、私も道場へ通い黒帯を取得、そして京都府大会で1位(金メダル)、頂点に立つことが出来る。その時に初めて自分自身が自分らしく、そして世間に認められたと感じた。

「人は努力すれば変われる」
と身を持って体験することが出来た。

そして、私自身がこれからその恩を返していきたいと思っていた矢先...その恩人が17歳と言う若さで他界してしまう。

私はこれから感謝を伝え共に前進することが出来ず、自分が何も出来ないことへの悔いもあったが、その人が教えてくれた人は底辺から頂点に立てるということを皆に伝えていくことでその恩を返していこうと考え前向きに日々を過ごす決意をした。

それから何ができるかを考え、福祉の道で貢献したいと思い、無事高校を卒業し、福祉の専門校に通い、20歳で介護福祉士を取得する！

その後、特養、老健、病院、デイサービスなど、さまざまな職場でのキャリアを積み重ねながら、実習指導にも力を入れ、数々の介護福祉士の卵を育てる。そして30歳の時、運営側に携わる。

そこでは、生活相談員、管理者、デイサービスの所長、老人ホームの施設長を務めるなどさまざまな現場での経験をつみ現在に至る。